「そら豆前線」
- ヘルシー通信 -登録番号:SL24-X03-012
Monthly Column (2024年5月25日号)
そら豆の旬は4月から6月頃。桜前線から約2ヶ月遅れ4月ころに鹿児島から「そら豆前線」が全国を北上します。鞘(さや)が上に向かって伸びるようにつくので「空を向いた豆」が名前の由来ですが熟すと下向きになります。
そら豆の魅力のひとつは、茹でるだけで味が濃く実もほっくり美味しいため塩ゆでするだけで立派なおかずやおつまみになってくれること。ただし「おいしいのは3日間」といわれるくらい鮮度が落ちやすいため、なるべく鞘に入ったものを買い茹でる直前に鞘から出します。
栄養面では「若返りの野菜」といわれるほど栄養豊富です。ビタミンCや食物繊維、カリウム、レシチンなどが含まれており、健康に良い影響が期待されています。特にレシチンはコレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化の予防に役立つとされ、カリウムは高血圧予防に役立ちます。ただし、そら豆のカロリーと糖質は高めですので、一日当たりの摂取量は「30~35g(約5~6粒程度)」を目安に食べ過ぎには注意が必要です。